直流抵抗値、インダクタンスとターン数の実際の相関グラフ例です。
これはJBタイプのベースPUです。
ネック側は2000ターンまで0.05㎜のワイヤーで、それ以降AWG42のワイヤーで巻いています。
ブリッジ側は6000ターンまで0.05㎜で、それ以降AWG42 で巻いています。
グラフの通り、インダクタンスとターン数は二次曲線で、抵抗値はリニアに増加しているのがわかります。
途中曲線や直線の角度が変わっているポイントがワイヤー径を変えたところです。
抵抗値に大小があってもインダクタンスが同じであれば音量はほぼ同等となります。
このように、PUの出力を図るにはインダクタンスを指標とする方が適しているというのが、海外サイトの結論となっています。日本のサイトにそこまで記述されているものはほぼ見当たらないです。
私もレシピを考えるときはインダクタンス値から設定していきます。
それで目安の一つにビンテージ系のデータ(前の記事をご参照ください)を参考に、それより高い・低い方向で決めていきます。
ギブソンの高出力系PUであるダーティーフィンガーズは8Hくらいのようですが、現在10H のBloody Fingersと名付けたハムを制作中です。12PP全てネジで高さ調整できるブラックです。完成したらヤフオクに出品します。