前の記事でコンデンサーについてのご質問がありましたので、もう少し詳しく書いてみます。
ギターの音を変えたい場合には次のような方法があります。影響度順です。
1.アンプを変える 実はこれが一番です。
2.ピックアップを(Rugirに(笑))変える。
3.内部配線材を変える。
4.コンデンサーを変える。
4番が手がるに自分でできるチューンアップですね。
では効果はあるのでしょうか?
「プラシーボ」と言われる方も多いですが、ストックの安いコンデンサー、例えばスクワイヤーによく使われている通称「ガム」を変えれば、さすがに音が変わります。
あとは、コンデンサーの値を変えると、音色は変化します。ストラトに0.047μFを、レスポールに0.022μFを使うのがスタンダードなのは、それぞれのギター・ピックアップの特徴から合理的です。
コンデンサーの材質、オイル・ワックス・ペーパー・セラミックなどにより若干の変化があります。
耐電圧が大きい方が音に深みが出る傾向があります。これには異論もあるようですが、さすがに50Vのセラコンと600Vのバンブルビーでは音が違います。
ビンテージ系のペンペンとした音が好みであれば耐電圧の低いセラコンを、ハードロック系であれば耐電圧の高いオイルペーパーを選ぶのは、方向性としては間違っていないと思います。あとは費用対効果ですね。
世の中には何千円何万円のビンテージコンデンサーも出回っていますが、さすがにそんなには出せないので、バンブルビー、ブラックビューティー、ムラード、ブラックキャットあたりで、1000円~1500円くらいのもので、400V から600Vあたりのものを主に使っています。その他柔らか目の音にしたいときはワックスタイプも使用しています。ほとんど配線と一緒に交換しているので純粋な効果はわかりにくいのですが、音はよくなりますよ。0.022や0.047ドンピシャの値でなければ、値段はぐっと下がります。
0.05でも0.02や0.03、0.015あたりでも問題ないです。そこまで聞き分けられる耳はありませんので(笑)。
良く買うのはパルスコミューンさん、Shophiaさん、french zipperさんあたりです。
パルスさんは音の傾向など詳しく記載されているので参考になります。
フェンダースクワイヤーChinaのサーキットです。一番したのポットの脇の黒く見えるのが「ガム」ですね。
こちらはフェンダーメキシコ改で、PUは巻き直し、コンデンサーは確かバンブルビーの0.056μ、セレクターとVポットの間はベルデンのビンテージ単線、ポット間はGanvittの撚線、Vポット→ジャックはベルデンのビンテージ撚線です。
長くなったので次回はストラトでのコンデンサーと回路の構成でも。