Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

PUワイヤーの巻き方向と磁極 Rugir Pickup

ピックアップは細い被覆銅線を磁石に巻き付けて、磁化された鉄弦振動で電磁誘導発電を起こして電流を発生させ、それをアンプリファイヤー(増幅器)で増幅することで聞こえる音に変換しています

初期のストラトキャスターは3つのPU全てN極上で時計方向に巻いてありました。

その後ミドルをS極上にし反時計回りに巻くことで、ハーフトーンの時にハムキャンセリング効果が生じるようにし、ノイズ低減を図っています。Reverse Wound Reverse Pole(RWRP)ということです。

ピックアップを1つだけ交換する際には、磁極と巻き方向を確認する必要があります。

そうでないと、ハーフトーンの時に音が小さくミャーミャーというような音になってしまうときがあります。フェイズなどと言われます。

先日シャリシャリさんのF&Mピックアップを交換した際に、リアハーフトーンがフェイズになってしまい、原因追及に時間を要しまし。結果は磁極をオリジナルと合わせていたら、フロント・ミドルとも巻きが逆だったためでした。メーカーによって巻き方向や磁極が異なるので、特に違うメーカーのPUを混ぜて使うときには注意が必要です。

また、普通は黒っぽい線がコールドで明るい色の線がホットですが、違っているメーカーもあります。同じ方向に巻いてあってもホット・コールドを逆に繋いてあるものもあります。3つセットで購入する方が無難ではありますね。