Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

サンダーバードベース4弦用音源 RugirPickups

前回サンダーバード5弦をご用命いただいた方から、4弦用の追加注文です。

基本的に5弦用と同じつくりです。カバーとエスカッションは購入できるのですが、ボビンは市販されていないので、バルカンファイバーt=1.6mmの板から切り出しています。 平たいボビンx2個なので、2セットで8枚切り出して、バーマグネット磁石と組み立てます。ちなみにバーマグネットをブレードとして使っています。

磁石はアルニコ5で幅の狭い7.5㎜のものです。通常のギブソンサイズハムバッカーだと12.5㎜です。プレーンエナメルAWG42使用。ノーポットです。

ピックアップが平たくて高さがないので、ボビンが大きいわりに巻き数は少ないです。フロント4100ターン、リア5500ターンで作っています。

オリジナルとちょっと変えたところはリード線の取り出し方で、オリジナルがボビンの下からダイレクトに取り出しているのに対し(文章だとわかりにくいですが、昔のギブソンHBは巻きはじめのワイヤーをリード線にはんだして、それをボビンに開いた穴を通して外に引き出してから巻くので、リード線も上にワイヤーが巻き付けられています。リード線の固定という点では良いのですが、間違ってリード線を引っこ抜いてしまうと復旧ができないというデメリットがあり、今は大体ワイヤーを巻き終わってから両端にリード線をハンダして、テープで固定しています)、リード線はボビンにテープで固定したあと、ベースプレートの穴から外に引き出しつつ、根元を紫外線硬化接着剤で固定して、抜け事故防止をしています。

 

上は保護ビニール付き、下はそれを半分はがしています。リード線は1芯メッシュです。

裏にはブランド名とシリアル番号を彫っています。お遊びでN、Bマークにちょこっと模様付けています。

最近ベースプレートは4か所小さくハンダで固定することが多いです。隙間にワックスを流してマイクロフォニック効果を抑えています。

 

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