先日の横浜ミュージックスタイルで、ビンテージ系ストラト用シングルコイルセットの、ArqueNoteを試奏・ご購入いただいた方から、ご感想を頂きました。
長文の引用ご容赦ください。
「ピックアップを使ってみての感想です。
最初はアガチスボディに組んで音を出したのですが華奢で繊細な音はするものの
どうも輪郭がボケている様に感じて横浜で試奏させてもらった際に感じたシャキッとした感じとは程遠い出音でした。
これはもしかしたらボディが原因かも?と思いアルダーボディに組み替えてみたところ
やはり輪郭のハッキリとした音に変わりました。これは出力の低さ故の現象なのでしょうか?
華奢で繊細で輪郭がはっきりとしたとても気持ちの良い音です。
同時にPUの高さ調整を進めながら感じたのはその気持ちよい音が出る範囲は狭いのかな?と感じました。
またフロントとリアのバランスを取るのも結構時間がかかりました。高さバランス共に誤魔化し辛いという感じ。
これらは私の経験不足もあるかと思いますが。。。
ですけど決まったら最高に心地良い音を出せるようになりました。
まだそれほど弾き込んではいませんが、ルジールピックアップスさんのおっしゃっていたゆらぎも感じられてああこのことか!妙に納得出来ました。
クリーンの心地良さは楽しめたので次は歪ませてみました。
ODでは思いっきり歪ませるよりも少な目に歪ませるほうが芯がしっかり残って良い印象です。
歪みを強くするにつれて音がペタンコになっていくイメージでした。繊細さが仇になるのでしょうか?
強い歪みは苦手なのかな?という感じを受けました。
横浜で試奏させてもらった際のあの心地良い繊細な音にはまだ程遠いですがとても気持ちよく弾いていられます。
気になる点、強いて言うなら3,4弦のポールピースの高さでしょうか、あとほんの少し低いと高さ調整がし易いかも?と思いました。
現在使用しているネックの指板ラジアスは約10in.R,約254ミリRなんですがそれが関係しているのでしょうか?
今現在それ以外には気になるところは見当たりません。」
アガチスボディーは扱ったことがなかったのですが、アルダーと比較すると物性値ではそれほどの差がないようでした。
指板Rは、搭載されたギターは10インチラジアスに対し、ビンテージ系だと7.5インチ~9.5インチで、そういう点では3.4PPは少し弦に近いと思います。
手巻きPUの音の気持ちよさの一部には、「揺らぎ」もあるのではないかと思っています。
完全に平坦な音だと、電子楽器と同じで面白くないのに対し、手巻きの場合は適度な揺らぎがあり、1/fではないと思いますが、人間には心地よいのではないかと思っています。
試奏されたのはこちらです。