自分用に入手したフェンダージャパンスクワイヤーシリアル85年製の音を改善しました。ラージヘッド、3点留めプレート(マイクロティルト付き)、メイプル指板、ダイキャストサドル、フラットPPピックアップと、70年代仕様です。
変更内容は次の通りです。
・PU:ルジールピックアップス製手巻き(元はセラミック・ポリ・ラッカー含浸・N極上RWRP無し)
フロント:アルニコ5、SFV42、セラック含浸、2.8H(リッチな音狙い)
ミドル:アルニコ5、SFV42、セラック含浸、2.8H(タイト目)
リア(RRP):アルニコ5、PE42、ワックス含浸 3.0H(出力高め)
・内部配線:渡り配線材‐ビンテージ単線、ポット→ジャック‐WE復刻版撚線
・コンデンサー:スプラグビンテージワックス0.05μF/1000V耐圧
・ナット:牛骨未漂白
リアをRWRPにしたのは、演奏する曲によっては極歪みが欲しくなるのでその時のノイズ対策です。ミドルをRWRPにする例が多いのですが、弦振動をスポイルするきらいがあるので、フロントへの影響を低減するためです。
ちなみに弾いているのは演奏予定のルビーの指輪とTANK、ミ・アモーレのソロ部分です。
スクワイヤーは廉価版ですが、材と加工はしっかりしつつ、電装品・PUなどでコストを抑えているので、それらを交換するといい音がでます。いまはまだセレクターやポットを交換していないのですが、次は特にセレクターを交換し(国産はノイズが大きいものが多いのと壊れやすい)、更にミニスイッチを追加して、ミドル・リアをシリーズ接続して疑似ハムになるように、と考えています。
ナットは溝高さ調整をしているときに割れてしまったので、未漂白の牛骨にしましたが、元の牛骨よりずいぶん粘った音になった気がします。
左側がもともとついていたPUでセラミック磁石が底に仕込んであるタイプです。
フラットPPだったのですが、使いやすいようにスタガードに変更しています。
今回のスタガードは3PPを少し低くしたトールGにしています。
ナットは少し透明がかったナチュラルボーンです。溝高さは自分が弾きやすいように結構下げています。
ネックは調整無しでばっちりストレートでした。フレットは軽く磨きました。
去年の演奏会では、SSHのフェンジャパストラトEシリアルフロイドローズ付きを使っていたのですが、Hを結局使わないのもあり、SSSで曲想に合わせたピックアップを作って載せてみることにしました。自分用だといろいろ好きなように作れて面白いです。
ピックアップのオーダーはartbrains1966@gmail.com までお気軽にご相談ください。