Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

STメイプル指板パインボディーセミホロー用音源 Rugir Pickups

メイプルネック、指板、パイン材ボディーのセミホロー用に、というご用命で制作しました。全体的に明るめになり、響きが硬めになるので、フロントは少しリッチな感じでポッティングを浅く残響を少し出し、ミドルは高音よりで、リアは太目な音になるよう というご提案をさせて頂きました。

オーダーの時に、迷われたら、搭載するギターの材質、音楽のジャンル、どんな音が出したいのか、などご相談頂けると、それに合ったものをご提案しやすいです。

https://youtu.be/tUshOwK399E

 

こちらとほぼ同じ仕様のフロント・ミドルが次のダークレッドカイデックスです。

https://youtu.be/JtAUsXlhi04

リアはシングルスタックなので全然違います。

 

指板の材質で音質はかなり変わることがわかると思います。

 

 

Pearly Gate風HB Rugir Pickups

ZZトップのギタリスト、ビリーギボンズの愛機59レスポールに近いものというご要望で制作してみました。仕様とレシピはオリジナルとかなり異なりますが、出音を似せるように設定してあります。

試奏の中ではギブソンLPクラシックリイッシュー90と、ベアナックル搭載JAPANビンテージと比較しています。ギブソンよりは高音よりに、ベアナックルよりは残響を抑えた音になっています。

https://youtu.be/NcsfmOTRsG0

ちなみにこちらがシグネチャーモデルの動画です。解説が多いのとリアばかり使っているので、フロントクリーンは5分すぎから始まります。

https://www.youtube.com/watch?v=iHJZEJlosEg

 

どうでしょうか?

下の写真はワイヤーとリード線をハンダしているところです。

最近このやりかたをしてますが、リード線が安定して固定されるので、仕事がしやすく断線リスクが下がりました。先にリード線をボビンに通して、その上からワイヤーを巻き付けてリード線がうごかないようにしてます。通常のHBは巻き終わった後にテープを巻いて、リード線をハンダづけして、それからアセテートテープを巻くので、リード線はテープだけで固定されます。機械巻きで極細のリード線を使えばボビンに余裕があり安定しますが、音を劣化を少なくすべく太目のリード線を用い、かつボビンの空きスペースに余裕が少ない手巻きだと、うまく固定するのが結構難しいです。カバーまで閉じてみたら断線していた ということもあります。

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ダークレッドストラトセット音源 Rugir Pickups

前の記事のダークレッドカイデックスセットの音源をアップします。

フロントは2.9H/5.9KΩ、ミドル2.7H/5.7KΩ、リア4.7H/12KΩとなっています。

フロントはリッチで落ち着いた音、ミドルは高音より、リアは高出力というモダンな組み合わせで、幅広いジャンルの曲にこれ1本で対応できるというコンセプトです。

https://youtu.be/JtAUsXlhi04

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リアは写真では一番下に1枚カイデックス板が入っていますが、背丈が高くてPUの高さ調整幅がなかったので、最終的に取り外してアセテートテープを巻き付けています。リップスティックと同じボビン保護要領ですね。

リアPUは配線がその下で混むことが多いのですが、3つのPUの配線をリア下でまとめないこと、うまく分けて踏まないよう除けること で回避できます。またリード線を丸く束ねないで平行に並べると、高さが低くなります。

 

ダークレッドシングルスタック制作中 Rugir Pickups

ご注文頂いています、ダークレッドのカイデックス素材のシングルセットを制作中です。フロントはリッチなトーン、ミドルはRWRPで軽快に、リアはシングルスタックというご希望です。巻き終わったところはこんな感じです。

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ついでに手持ちのシングルスタックを並べてみました。黒はまだ修理前です。

左側は真ん中のRugir製と同じく、反対巻きの部分がベースの下に来ているものです。しかしながら、上のボビン部分の高さが赤と比べて低いので、見かけ抵抗値に反して出力は低くなります。

右はベースプレートの上に二重にボビンがあるタイプで、キャビティーが浅くても大丈夫ですが、背は少し高いので、普通のカバーだとすきまができますし、結局高さを下げ目に調整するので、キャビティー側の突き出しはそれなりになります。また巻き高さが低いのでこちらも実出力は低めです。

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どちらもハムキャンセル効果を高めるために上下ボビンの巻き数を同じようにしていると思いますが(巻き数を数えてはいませんが)、その分高音部が削られてシングルらしさが少し薄れると思います。当方製は巻き数が9000と3600ターンと差がありその分はハムキャンセル効果は少ないですが、音はシングルらしさが残った感じでフロント・ミドルとの差が小さく使いやすいかなと思います。明日か明後日に音源アップしますので比べてみてください。

バックオーダーは、これ以外にシングル2,ハム2,テレキャス1と多めなので、週末にかけて完成させる予定です。

 

ムスタング再 音源 Rugir Pickups

ボビンの高さが違っていたムスタング用のフロント・リアセットを再製作しました。

高さが低いので巻き数を稼ぐためにプレーンエナメルのAWG43を使用しています。感覚的に3割くらい多く巻けます。

出力が高いPUを作る時は、PE0.05㎜をつかったり、細いのと太いのを組み合わせてボビン一杯に巻くようにすることもあります。アメリカのメーカーで複数の線を使うところがありました。K&Tさんもそのようなことを書いてましたですね。

こちらが再製作分

https://youtu.be/P-qPsw7MLTA

 

こちらが前のものです。

https://youtu.be/9TTpzq52HEQ

 

少し高音が強いです。1弦PPが高めなことと、通電してすぐのためこなれていないのと、2つの理由があると思います。一晩通電しっぱなしにすると、ハムの場合は高音がでるようになり、シングルだと高音が落ち着くようです。2-3日置くとまた変化があるようです。自分の作品はつくってから1日くらいで発送してしまうので、なかなかわからないですが。

 

前のものは浮いてしまったのでオークションに出しました。

よろしくお願いいたします。

ご希望によりリアを追加で制作します。ハムもお受けします。

page.auctions.yahoo.co.jp