塗装関係ですが、塗料で塗りつぶすのと塗料を塗りこんだあとふき取って木目を見せてクリアを吹くトランスペアレントのほかに、ステイン染という方法があります。
PRSで有名ですね。PRSは皮革用のアルコール染料を最初は使っていたそうです。
染料と顔料は粒子径と色の付け方が異なります。顔料は色がついている粒をバインダーに混ぜて固めるタイプ(バインダーは油だったり樹脂だったり)、染料はバインダー(水やアルコール、アセトン)の混ぜて染み込ませて、バインダーは蒸発するもの
です。
染料は木の柔らかいところに染み込み、硬いところには染み込みにくい性質があります。この性質を利用して、一度全体的に色を染み込ませた後かるくペーパーをかけると木目が白く際立ちます。虎目を目立たせるのに良いです。更に、柔らかいところに最初に濃い色を載せて削り、柔らかいところに色の薄いところをつくり、更に薄めの
色を重ねると、立体的になります。
とステイン染を自分ができることをさっき思い出して、現在制作中のネックリシェイプをステイン+クリアにしようかと考えています。
下の写真は自作ギターですが、濃い色のところは柔らかい部分、薄い所は硬い部分です。
PRSは定期的にexperiencePRSというイベントを開催していて、自分も行った時に、ステイン職人さんがやり方を教えてくれるというコーナーに参加して、試してみたことがありました。コツは薄い色にして、塗り重ねて好みの濃さに調整するだそうです。
ついでに木材の木目を見せるためにアセトンで拭くのはポピュラーです。