無料アプリでSonic Toolsというのがあるのですが、音の波形や音量を測ることができる便利ツールです。
これでクリーンとディストーションの波形を比較してみるとどうでしょうか?
最初は先日のテスト機 OAKLANDのクリーンです。緑がピーク波形(赤は残響なので気にしないでください)。音は通常チューニングのオープンです。ピークが立っているのがそれぞれの弦の音と思ってください。全てリアピックアップでV,Tともフルテンです。
レンジが広いですね。
次はディストーション。ダンエレクトロのゲインで作っています。
下の方が中音域が持ち上がっていますね。
高音域がストラトに比べて少し弱めですね。
次がディストーション。
全体的に60dBくらいのところで揃っています。HBを歪ませると抜けが悪いというのは、各弦の音の大きさが揃ってしまい、バンドでギターが担当する音域である中音が強調されず、バンドアンサンブルの中で埋もれてしまうということですね。
ストラトのODだと高音域より中音域の山が高いので、抜けが良く聞こえるのだと思います。
ついでにバラクーダも採ってみました。
ストラトと比べると山谷がはっきりしています。レンジは狭めです。
全体的に持ち上がりつつ、中音域にピークがあり、それぞれの弦の音に山がまとまっているのがわかると思います。こうするとバンドアンサンブルでは抜けが良くなります。
音がまとまっているという感じは、ジャーンと鳴らしたときに倍音がありつつ各弦の音がキチンと聞こえることだと思っています。ワイヤーを巻くときにスキャッターにし過ぎると、細かい山がたくさん立ったまとまりがない埋もれがちな音になるようです。最初の頃はバラバラにすればするほどよいと思っていましたが、テストして頂いた結果そんなにバラバラに巻かないほうがまとまりが良くなり、またテンションを高くしたりポッティングの後の押さえを強くしたりするとまとまりがよいタイトな音になることがわかりました。レンジを広く余韻を残したいときには逆の感じで制作します。
画像が横に並ぶともっとわかりやすいですね。