Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

ペグの重さ Rugir Pickups

最近ペグを変えたら音が変わってサスティーンが伸びたと、知り合いの方から理由を尋ねられました。

モノにはすべて固有周期があり、その周期と同調した振幅は増幅されます。

ブランコを漕ぐときに、振りを大きくするには、振れに合わせて足を曲げ伸ばしするのと同じ原理です。

重いものが周期が長く、軽いものは周期が短いです。

周期が長いもの(音)は遠くまで届き、短いものは減衰が早いです。クジラの鳴き声は低音なので遠くまで届きます。

という訳でペグを重くするとサスティーンが伸びる傾向になります。フェンダーからサスティナーという、ヘッドにねじ留めする重りが発売されていましたですね。

ギターだとあまり極端な形のものはありませんが、ベースには低音側がネックにそって上に長くなっているものがあります。低音側を重くしてより低音が強調するためと思います。アッシュボディーがサスティーンが長いのも同じです(が材が硬いので元の周波数帯は高めです)。

ついでに震災で高層ビルの上階の揺れが大きかったのも、比較的周期がながかったためです。完全に同期していたら崩壊していたでしょう。有名な事例でタコマ橋の崩壊というものがあります。