Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

WRHB NO5&6 CuNiFe 音源 Rugir Pickups

制作していました、ワイドレンジハムバッカー No5&6の音源になります。

リアを載せられるギターがなかったので、自作のムスタングタイプのザグリを広げて入るようにして、テープで仮留めしました。フランケンシュタインみたいになってますが、音は問題なく出ます・・・。

https://youtu.be/bIaxFYBnICU

今回はNo4よりも高音より、リアはNo3のようにすっきりと というご要望で、巻き数差をNo4よりもつけてハムキャンセル効果を減らしてます。また、1弦側の音を鋭く強くするために、金属製のヨーク(と言ってますが正式名称は不明です)を仕込んでいます。オリジナルの分解写真を見ると、1弦ヨークはあったりなかったりのようにも見受けられます。No4までは入れてません。また、今回はワイヤーとリード線の間に入れる短い導線を、無酸素銅で純度の高いものにして、高音残し目にしてあります。No4はビンテージの撚線を使った自作で高音&雑味を狙いました。ボビンも薄めのベークライトです。

今回のインダクタンスは5.4Hと5.5H、抵抗値は10KΩ、キャパシタンスは100pF以下です。巻き方でキャパシタンスを低くして、すっきり感を出しています。揺れは少な目です。(ちなみにキャパシタンスを大きくすると、低音よりになり倍音感が強めになります。)

ワイドレンジの場合、ポールピースがネジで後加工できないので、その分最初のレシピ作りとスチールプレートの加工がシビアになります。普通のHBで片側フラットの場合はフラット側の加工で多少音の調整ができます。シングルはかなり調整幅が広いです。

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改めてNo3,No4の音源と聞き比べてみると、ギターの材質の違いのため音の硬さはかなり違いますね。74年の音には近くなっているように思いました。

アンプによってもかなり変わります。こちらでは主にマーシャルですが、WRHBを購入頂いた方の試奏でフェンダーを使ってらっしゃるのですが、全然ちがいます。試奏用にフェンダーツインリバーブの購入を検討していますが・・・。ギターも各種PUを載せるために、試奏用でストラト4本、LP1本、P90他用のこの1本と、6本あります。ベースもJB,PB用と増殖してます。

 

磁石を成分分析にかけて確認したところ、Cu、Ni、Feでしたので、アルニコや他の材質ではなくCuNiFeであることが確認できました。