地下実験室のようですが、サスティーンを伸ばすには?というご質問を頂いたので、実験してみました。
原理的には、ギター本体の鳴りを抑える(=倍音成分が少なくなる)と、弦振動が長く続く(減衰が遅くなる)ので、サスティーンが伸びることになります。フェンダーからヘッドにつける錘が販売されています。カッコは悪くなります。
こんな錘(クランプです)を載せたときと無い時で、波形を採ってみました。
単純にひっかけただけです。締めるともう少し振動が少なくなるはずです。
Amのコードを弾いています。
こちらが載せる前。緑がピークを記録したものです。280Hzくらいと200Hzくらいにピーク(一番高いところ)があります。対数表示なのでご注意ください。
こちらが載せたとき。明らかに波形がピークのところに集中していることがわかります。ピークが220Hzくらいです。
聞いていても載せたときの方がすっきりした音になっています。
という訳で結論は、「音は倍音成分が減ってスッキリし、若干低音よりに変わる」でした。サスティーンの長さは測っていないですが、少し伸びていると思います。
ペグをクルーソンからロトマチックに替えるとサスティーンが伸びる のは正しいと思います。同時に音も少しスッキリします。逆にビンテージっぽく倍音成分が欲しいときには反対にすると効果があることになりますね。