結構進みました。
ネックの削りだしはほぼ終わり、あとは注文主に触ってもらって修正となります。
その前に指板を接着してます。ローズですが、白身(樹皮側)がついているもので、一部だけ白いところを残します。硬さ的には柔らかいので指板にはあまり向かないのですが、ほんの少しだけデザイン的に残すことにしました。
ネック幅47㎜厚み17㎜+6㎜=23㎜(元のネックは20㎜)で、ニカワを塗って貼り合わせてクランプで押さえています。クランプ跡が付きますが後で削ります。
ニカワは上の写真の上の方にある、金属のコップに水を入れて温めて、そこに棒状のニカワをニッパーで切って入れ、煮溶かします。
塗って貼り合わせて押さえたあと、隙間から再度流し込みます。
ニカワは粘度と温度の管理が難しくて、沸騰させると接着力が弱くなりますし、薄くても接着力が弱いです。ちょうどの塩梅が難しく、2回に1回は失敗するくらいです。で結局タイトボンドに頼ったりします。
ニカワの利点は、木と木が直接くっつくので、音の伝達が良いことです。ボンドは木と木の間にボンド層があるので、音の伝達が鈍くなります。バイオリンなど弦楽器は伝統的にニカワを使っていますし、最近のギブソンもニカワ(ハイドグルー)をセットネックの接着に使用しています。その他の利点は熱をかけると取れることで、取り外し補修が可能になります。でも面倒です。
次は接着がOKだったらネックの形に指板の外周をルーターで削ります。それからヘッド部分をルーターであと3㎜くらい削り、ヘッドの耳を接着して、形を整え、指板のRを付けて、フレット溝を切ってフレットを打ち込み、角処理をし、ペグ穴を開けて、それから塗装工程に入ります。ヘッドはマッチングヘッドとして同じ色を塗り、それからインレイを埋め込んで、クリア仕上げをすることになります。
まだ先が長いですね。
合間にPUを制作します。
ストラト用を2つ出品予定です。