フェンダージャガー用PUの巻きなおしをリピーターの方から頂いております。
低音をもっと出したいとのことです。
元のピックアップはフラットポールピースで、高さが全て同じで、その分高音がきつい状態です。それはそれで特徴なのですが。70年代のストラトもフラットです。
低音が出ないというより高音側がきつくて低音が弱く聞こえると考え、PPの高さを弦毎に変えるスタガード化を提案させていただきました。
見た目にはこだわりないとのことで、スタガード化OKとご回答いただき、高さの検討を致しました。
元々のpp磁石は表の高さをカバー高さに合わせているので、裏側に1㎜程度突き出した状態でした。この1㎜を使い、押し出して高さを稼ぎつつ、カバーから全く出ないということにならないように、調整し、不足する分は巻き方などでアレンジするようにしています。
4PPは基本的に一番突き出し量が多くなるので、いっぱいまで押し出した高さを0点とし、5.6PPは‐0.5㎜、3PPはプレーン弦になった時から強めになるので‐0.8㎜、2PPは一番低くしたいけれどカバーから見える程度の高さにしたいので‐1.2㎜、1PPは‐1.0㎜としました。62年スタガードを通常基本にしているのですが、これだと2PPは‐2.4㎜、1PPは‐1.6㎜なので、こちらより少し突き出し量は多めです。
これだと少し高音がきついので、巻き方などでバランスを取ります。
すでに完成し慣らし中ですが、やはり3PP2PPが少しきついので、最終的に調整します。
オーダーメードだと、細やかに調整ができますので、ご要望に合わせて仕様とレシピをご提案致します。
こちらはもともとのPUで、UEW0.05㎜くらいで巻いてあります。
フロント2.9H/リア6.0Hとリアがかなり高出力です。ご要望により、リア高出力で制作しています。リード線はビニル被覆からクロスワイヤーに変更しています。