Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

オーダーハムバッカー音源 ルジールピックアップス

オーダー頂きました、ハムバッカーセットの音源となります。

トムホームズの450と455を使用したHSHレイアウトと同様のもの、というご要望です。

いろいろ調べた結果、トムホームズ氏はPAF再現を目指しつつ、リアは出力を上げて使いやすくしていたとのことで、フロントは5000ターンx2、リアは5500ターンx2とのことでした。

x2の確証はなかったのですが、ご購入者様から頂いた参考音源から、巻き数差がない方がお好みに近いと考え、同ターン数としております。

磁石はアルニコ2、ワイヤーはPE42、ノーポット でスキャッター度合いを抑えて巻いてあります。その他少しふくよかな音になるよう調整しつつ、ご要望がリアFスペースのため、450/455のビンテージピッチとは音が変わるところも調整して制作してあります。フロント4.9H/7.5KΩ、リア6.1H/8.6KΩと、今回は5000TN/5500TN巻き数合わせで制作したので、少し出力高めに出ています。逆に抵抗値は少し低めです。当方の巻きだと機械巻きや機械巻き手ガイドより少し出力高めに出る傾向があるようです。

 

試奏動画の途中でゲインを上げたときにピーッというハウリング音がしていますが。これは試奏後の調整があることも考えて、ベースプレートを固定していなかったためであり、最終的にどぶ漬けポットを行って余分な部品間の鳴りを抑える加工を施しています。

頂いた参考音源に寄せるため、動画の最初の方ではコンプとリバーブを掛けてボリュームとトーンを絞ってあります(ネジの高さは全てフラット)。

いつもの試奏動画はボリュームトーンともフルテンで、素の音を聞いて頂くようにしておりますが、このようなお気に入りギタリストの音に寄せたいという場合は、エフェクターを入れて、寄せた音源を聞いて頂いてご判断していただいております。場合によっては弾き方も真似る必要があります。

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現在ハムバッカーセット(ゲイリームーアのようなミックスでフェイズ)とゴールドカバーのGreatVintageを準備中です。ハムバッカーセットの方はカバーをごく軽いレリック仕上げにしてあります。