Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

蜜蝋100% Rujir Pickups

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ポッティングは余計なハウリングを防ぐ重要なもので、パワーが上がるほど必要になります。

普通はコストダウンのため、合成されたパラフィンを溶かして漬け込みます。

さらにコストダウンする場合は、ピックアップを巻き終えて、リード線を取り付け、保護テープを巻いて、ハムの場合はカバーも取り付けてからポッティングします。

こうすると、ハンダ付けが楽で余分なワックスの拭き取りも簡単になります。

デメリットはワックスの含浸が不十分になるので、マイクロフォニック効果によるハウリングが起きやすくなるので、パワーが上げられないことですね。

パラフィンは融点が少し高く、また固まると蜜蝋より硬いので、熱によるボビンの変形とワイヤー切れの心配があります。

Rujirでは、蜜蝋100%でポッティングをしています。先日塊で購入しました。

なお、出音に厚みとニュアンスを持たせるために、意図的にポッティングを浅くする、ハーフポッティングというレシピにするときもあります。ビンテージ系で出力控えめの時ですね。