よく弦高について、1フレと21フレを押さえて12フレのフレットの隙間が紙一枚というような記載がありますが、あればネックのフラット度合いを確認しているもので、弾きやすいとはちょっと違います。
弾きやすいのは、Fが押さえやすいものだと思います。
それでネックがストレートであれば、あとはストラトの場合各弦のサドル高さ調整でお好みに合わせることができます。
Fの押さえやすさは、ナットの溝深さと、1フレットと弦の距離で決まります。
深く削りすぎると弦とフレットが触れてビビってしまうので、新しいナットで削り直しです。削っては高さを確かめ、の繰り返しを10回くらいして、調整します。
ネックはストレートより、少しだけ順ぞりの方が弦のビビりが少なくなります。また、指板の曲線(R)が7.5インチときついオールド系は、15フレット以上でチョーキングすると、幾何学的に弦が高音側のフレットに触れて音がでなくなります。そうならないためにはサドル高さを上げる必要があります。
当方はナットは低め、サドルは少し高めにしています。チョーキングするとき弦高が低いと指から弦が外れやすいためです。
あとはスケールですね。テンションの高いストラト25.5インチよりもギブソン24.5インチの方がきつくないです。
JDシリアルもかなり低めのナットセッティングにしてあります。ちょい順ぞり・弦を張り切ってチューニングした状態でベストな感じに仕上げてます。
ちょっとだけズルしました。
なおFは少し人差し指を曲げて、指の側面の骨で押さえると押さえやすいです。柔らかい指の腹で押さえると、強く押さえる必要がありますので疲れます。
そのうえで親指をネック裏の中心線、ハイフレット側に置いて、テコの原理でひじを絞ると力は少なくて済みます。同じことはベースでも言えますね。