Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

ピックアップ手巻き作業動画 Rugir Pickups

普段どのようにピックアップを制作しているか、動画に撮ってみました。延々同じ絵面が続きます。

ご覧の通り超ローテクです。ガイドしている右手は映っていませんでした。1個巻き終わるまで15分から20分かかります。

https://youtu.be/JljvJzg5RSk

世の中の手巻きのほとんどは、機械で巻いて手でガイドするーそれもガイドバーがあって、脱輪しないようにしているものだと思います。K&Tさんは自分のと同じ手回し機を使っているみたいです(写真に映っていました)。

この動画では、巻くのを止めていませんが、普段はちょいちょい止めて確認しながら巻いています。主に巻いている形状と巻き残り部分を確認してそこを重点的に巻くためです。ワイヤーが0.06㎜程度と細いので見えません。白い壁をバックにした影で巻いている場所を把握しています。

回転盤が微妙に傾いているのでその修正もします。

ちなみに巻いているのはストラト用Pre-CBSモデルです。

モデルによって、巻き方を変えています。こちらは巻き方で中音域よりにしています。巻き数以外にもポールピースの高さ・形状・巻き方・テンション・巻き形状・ポッティング深さなどのパラメーターがあり、プラスしてリード線の種類で出音の調整をしています。

ビンテージの太い音の再現を狙ったものですが、同じモデルのご購入者様のコメントです。

「自宅で小音量の時とは違い、予想外の太い音が出てびっくりしました。」

スタジオでマーシャルで鳴らしてみたそうです。

確かにスタジオの大型アンプだと、スピーカーの口径が大きいせいもあり、思ったより低音が出ると傾向があります。