これもオーダー頂いた、テキサススペシャルのまき直しです。
3個別に使うかもということで、全て同じ仕様で制作しました。
セットの場合、フロント・ミドル・リアそれぞれのお好みを聞いて、別のレシピで制作したあと、ギターに搭載して試奏しながら微調整を行います。調整で多いのは、リアの1弦がキンキンしすぎたときに丸くすること、フロントの1弦の音量が小さい場合に足すこと、フロント低音弦側の音量が小さいときに足すこと といったものです。
逆にウォームな音を鋭くすることもあります。
あとよくやるのが、着磁忘れで、アンプから音が出なかったりして気づいて磁力を付けてます。ギターに載せたままで着磁できますよ。
さて今回は、暴れる感じ、かつFAT50のように太くというご要望でした。
「太く」の方は、出力を上げることで対応しています。「暴れる」は、スッキリの反対で、残響多めで派手な感じにしてあります。かつ分離感を強めにしてあります。比較として前作のPUと弾き比べていますが、違いは次のようなものです。
今回:HFV使用、3H、ワニス含侵、テンション高め、1-6PPトップシャープエッジ化
前作:FV使用、2.7-3H、蜜蝋ワックスフルポット、テンション高め、5.6トップシャープエッジ
一番違うのはポッティングで、今回はワニスをワイヤー表面に塗った程度の固定にしてあり、残響を多くしています。クリーンの時は割と派手目ですが、軽く歪ませると響きが多くて音が混ざる感じになります。ベアナックルに似ています。深く歪ませると逆に音が整理されて、更にドンシャリにするとロックな感じになります。1弦12フレ単音だと永遠にサスティーンが伸びますね。
ご購入者様にご確認頂き、方向性が違っていたら修正します。