Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

バーマグネットワイドレンジハムバッカー 巻きなおし RugirPickups

フェンダーのワイドレンジハムバッカーは、オリジナルはポールピースがCuNiFe磁石のネジが12本入っているもので、その後バーマグネットのアルニコ5になり、それから復刻版としてオリジナルと同じCuNiFe磁石のものに戻っています。

この中期のWRHBの巻きなおしのご要望です。

オリジナルはこちら。

Fender 'Wide Range' humbucker - Mr Glyn's Pickups %

 

中期版?がこちら。今回お預かりしたものです。

これら2つは構造から全く別物です。

中期版は、ギブソンタイプのハムバッカーと同じ構造で、ボビンの大きさもギブソンサイズ。フェンダーのWRHBはカバーサイズがギブソンよりも大きいので、周りが余るところを、詰め物(厚手のプラシート)で巻いて隙間を埋めています。

磁石もバータイプです(少し幅広です)。裏側にスチールプレートも入っていません。

      磁石    ボビン スチールプレート インダクタンス DCR     

オリジナル CuNiFeネジ  大    有        約5H    9K

中期    アルニコバー 小     無       約5H     9K

 

オリジナルに近づけるため、ボビンから作り直します。磁石も個人輸入したCuNiFeネジを使用です。