オーダー頂きました、貴重なCuNiFe磁石使用のワイドレンジハムバッカーです。
出音のご要望として参考音源を頂きましたが、かなり丸目の音だったので、オリジナルと同様の出力・上下ボビンの巻き数差を同じにして、少しブーミーに振った仕様とレシピにしてあります。
磁石:CuNiFe、ワイヤー:PE42、リード線:1芯メッシュシールド線、インダクタンス5.4H/抵抗値10KΩ(以前計測したオリジナルWRHBと同様)、セラックニス含浸。ボビンはワンオフで制作したベークライト製で、スチールプレートも入れています。
オリジナルと同様にS極上ボビン/正位相にしてありますが、取り付けギターの位相と極性がわからないので、ホットとコールドを付け替えることができるように、引き出し線をベースプレート裏まで伸ばして、リード線とベースプレート裏で結線してあります。
このタイプの結線は70年代のなんちゃってWRHBでも行われています。
こちらはオリジナルです。ボビンは半透明なプラで、両端にワイヤーと引き出し線の結線部があります。上ボビンの左端と下ボビンの右端は短いビニール被覆線で結線されていって、ホット線(上ボビン右端)はリード線のホットと、コールド線(下ボビン左端)は直接ベースプレートにハンダされ、リード線のシールド(同様にベースプレートにハンダ付け)と結線されています。つまりリード線はビニール被覆の1芯シールドです。
こちらはネットにあった70年代フェンジャパのWRHBの裏側です。これは4芯ですが。
オリジナルはビニール被覆の1芯シールドですが、当方ではギブソンタイプの編み込みメッシュシールドを使用しています。この方が芯線の音が良いように思います。