バイオリンベースのピックアップに興味がわき、廉価なフレッシャーのバイオリンベースを入手してみました。
音が出ないということでした。
ヘフナーのピックアップはドイツ製はハムバッカー、日本製はシングルコイルのようで、こちらのコピーモデルはシングルコイルでした。
こんな感じです。ブレードタイプのシングルコイルはこんなボビンになっています。
四角い方は完全なダミーです。計測値は1.2H/3.2KΩくらいで、かなりの低出力です。
PU自体は生きていたので、音の出ない原因を探します。
取り外したサーキットがこちらです。
スイッチ類は単純に信号の受け渡しだけをしていて導通があったので、あやしいのはポットとなりました。ポットの端子2つにテスターを当てて、ノブを回すと本来は抵抗値が0‐500K(今回のものはB500Kでした)の間で変化するのですが、変わらなかったので、ボビンを交換してみました。手元にあった有り合わせの500KAを確認した後、交換してみると、渡りの配線含め導通が確認できました。PUを復旧して音が出るか確認したところ、音がでるようになりました。ただリズムにするとノイズが大きい状態です。
しかし、サーキットがネットで調べたものと全然違いました。
下の図は裏から見て、左から順に、トレブル(=バスカット)、ベース(=トレブルカット)、リズムソロ となっていますが、上の写真だと下からリズムソロ、バス、トレブルとなっています。中身も抵抗がなかったりとかなり違います。ハムとシングルの差もあると思いますが。
まずはPUを巻きなおしてみて、それからサーキットの変更をしたいと考えています。
オリジナルはサーキットを真鍮板に載せていて、それをポットのナットで締めて固定していますので、板から再制作することも考えています。下手したらサーキット再制作部品代の方が高いかもしれません(笑)。
この後PUを戻して復旧しましたところ、ちゃんと音が出るようになりました。
ポットは24㎜の大きいものに交換し、PUも巻きなおします。サーキットは全とっかえするか迷い中です。
しかし、サスティーンないですね。あと弦高が高すぎ(12Fで7㎜くらい)です。ネックが弱くて元起きがしやすいとのようです。幸いこれはデタッチャブルネックなので、シム調整で対応してみます。普通の厚さのシムでは調整しきれなさそうなので、木製シムを自作することになりそうです。
フィンガーレストはこの位置なのでしょうか???
ボディー内部の写真です。ほぼツーツーで、魂柱のようなものが立っています。