Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

ポッティングの話2 Rugir Pickups

マイクロフォニック効果が一概に悪いとは言えません。

ビンテージピックアップの音は、当時ラッカーポッティングしていたものが経年で劣化して、振動を拾うようになって豊かな音になっている というお話もあるようです。

それを再現するために、ハーフポッティング(ワックスに漬けている時間を短くしたり、ボビンに空いている穴を一部ふさいだり)をすることもあります。

基本的にシングルのフロントか、ハムのネック側PUのネック側ボビンだけにとどめています。出力が上がるとハウリングになってしまいがちですので。こうすると単音で弾いたときに余韻の最後がフィードバックのような感じになったりします。

どんな具合になっているかは、ポッティング後のピックアップをアンプにダイレクトで繋いで、床にコンコンと打ち付けてみてアンプからコンコンというおと(つまりピエゾのように音を拾ってしまっているんですね)がしたらワックスの含侵が甘いということになります。深く含侵していれば、コンコン音は聞こえません。

ピックアップレシピを考えるときに、ハーフポッティングするかどうかもキャラクター設定に合わせて考えます。