Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

テスト用アンプ Rugir Pickups

練習やテスト用のアンプです。

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上右 フェンダーJAPAN ツイードチャンプ 8インチアルニコスピーカー、自作キャビネット(桜) チューブ

下右 ダンエレクトロ Dirty Thirty トランジスタ 6.5インチ

下左 Peavy nano valve 12インチアルニコスピーカー、自作キャビネット(山桜) チューブ

上左 グレコ 8インチアルニコスピーカー、(自作キャビネット 山桜) チューブ

クリーン音のテストはグレコで、歪み音のテストや回路のテストはダンエレクトロで行っています。歪み回路がついているので。

いずれも10W~20W程度の出力ですが、真空管だと定格の1.4倍くらいの音量となります。ダンエレクトロはクリーンの音がとても良いと評価されています。

通常のアンプのキャビネットの材料は、MDF(木屑を固めたもの)かパーティクルボーロ(細かい木片を固めたもの)です。昔はフィンランドバーチ(樺)積層合板などもありましたが、今ではほとんどMDFです。それはコストが安いこと、大音量・歪み系が主流となり、キャビネットはできるだけデッドな(音を伝えないでスピーカーの

音だけを伝える)ものが好まれること、大きなサイズの素材が使えること、だと思います。

しかし、アンプ、特にキャビネットも合わせてエレキギターの音です。

ギター3割、アンプ部3割、キャビネット4割という説もあります。

出音はアンプが9割という本もありましたね。

特にアコギやジャズ系、クリーン系の音をつくるなら、アンプキャビネットの材料は木材単板がベストです。楽器の一部として豊かな音を出してくれます。後ろはオープンバックがギターには良いと思います。

今まで制作したアンプキャビの材料は、桜、山桜、アッシュ、楡、パイン積層など。

パイン積層はホームセンターで入手可能なものは柔らかいのであまり向きません。

アッシュは音が硬すぎ、楡は逆に柔らかい というわけで、桜か山桜が良いように思います。あと低音を出したいときは、下辺だけ柔らかい材料にすることもあります。上の12インチは下だけウォールナットです。

スピーカーの径が大きいほど低音が出ます。ギターだとベストは10インチくらいですが、10インチはあまり種類がないんですよね。

アルニコのフルレンジスピーカーで廉価なものもあまりないので、ほとんど8インチを使っています。ハイパワー系だとセラミックが良いのですが、クリーン・クランチならアルニコの方が音が柔らかくお勧めです。5-10Wのシングルチューブなら、レストランでのライブに十分な音量が出ます。小規模ライブでは右上のフェンダー改を愛用しています。いい音出ますよ。ダンエレクトロはトランジスタですが、クリーンも歪みもイケるので、5個ほど作って2個は知り合いに販売・2個は知人にあげました。