コンデンサーってどのように選んでますか?
またトーン回路ってどのようにしてますか?
まずVポットやトーンポットの抵抗値ですが、抵抗値が大きいほど高音よりになるので、もともと高音が強いシングルの場合、250Kが主流ですね。
絞った時の変化量により、Audioカーブ(A)とLenearカーブ(B)があります。変化量がマイルドなAが主流です。
フェンダーメキシコの少し古いものなどはPUにパワーがないので500KAを使って元気さを演出しています。
コンデンサーは、数値が大きいほうが絞った時のモコモコ感が出ます。高音の強いシングルだと0.047μFが定番で、ハムだと0.022μFが定番です。
しかしながら、0.05でも0.04でもほとんど変わらず価格も安いので、お勧めです。
ハムなら0.015~0.03くらいならほぼ変わりません。
あと耐電圧が小さい50Vとか100Vだと比較的ペケペケした音になります。ビンテージ系のストラトはこれくらいが多いです。600Vなど大きくなると、音に深みが出る傾向です。ただあまり大きくなっても変化はわかりにくいですね。3000Vとか使ったこともありますが、劇的な変化はありませんでした。ちなみに耐電圧が高い方が寸法が大きくなります。
コンデンサーを2つ繋ぐことで値を変えることができます。パラレルだと倍に、直列だと半分になります(同じ容量なら)。例えば0.1μFを直列にして0.05μにすることもあります。0.1μの方が安い場合などですね。音も気のせいか複雑になる感じです。
さてビンテージコンデンサーの効果は? というと、それなりに変わります。劇的とまで行くかはよくわかりませんが、プラシーボ効果も効果の一つということで。
音を柔らか目にしたいときはワックスコンデンサーを使っています。スプラグとかマロリー、グッドオール、コーネルなど。200V から400Vあたりです。逆に揺れや暴れが欲しいときはバンブルビーかAerovoxが多いです。素直な感じの時はブラックビューティーが定番です。ロシア製もありますが、それほど個性がない感じですのであまり使いません。オレンジドロップは卒業しました(笑)。
こちらは0.1μ☓2をシリーズにして、0.05にしたものです。右端でワイヤを絡めてハンダしているのが見えると思います。難点は寸法が大きくなることですね。
こちらはトロピカルフィッシュの0.047です。サイズが小さく薄いので、キャビティーが狭いときは重宝します。フェンダースクワイヤーCHINAはキャビティーが20㎜と浅いので、大きいものは入りません。で、トロピカルフィッシュを2個ポット間に沈めています。
「難あり」「容量がぴったりではない」と廉価なのでお買い得です。性能は変わらないです。あと脚を切ってしまうとあとで外して使うときに短いことがあるので、できるだけ脚は切らないようにしています。
ハイパスとか回路の話はまた次回。