続きで、回路の話。
トーンを絞った時にモコモコの音になりすぎないようにするのに、ハイパスフィルターというのがあります。Vポットの3番と2番をコンデンサーでつないで、ジャックに常に高音が流れ続けるようにするものです。数値はかなり小さく、0.001とか更に小さい値とか、好みに応じて決めてますですね。但しずっと流れ続けるので出音に変化が少ない感じになりますし、適切な値でないとずっと耳に痛い音になってしまいます。
別の回路ではグリースバケット(GreaseBucket)というフェンダーのものがあります。もとはG&Lの特許のようです。
簡単にいうと可変コンデンサー値回路って感じです。トーンを絞ると高音が出てくるもので、抵抗4.7KΩは途中コンデンサーの抵抗がなくなる時があるので代わりに載荷するものです。
こちらの方が自然な感じで気に入っています。
フェンダーにはまたTBXというものもあります。こちらは上下2連ポットになっていて、センタークリック(トーンを0から上げていくと5のところでちょっとひっかかる)までは通常のトーン(5で全開)、それ以降はローカットになっていて高音強調の元気な音になります。こちらも悪くないですが、2連なのでキャビティーが浅いと入らないこと、特殊なポットなのでフェンダー製しかなく1500円くらいとお高いことが難点でしょうか。90年代に多用されていました。レースセンサーとかと相性良いですね。
時々このTBXも使います。