ストラトのリアPUは、ストックではトーンポットにつながっていないです。
開発当時はその音が良かったようですが、現在ではリアは高音が耳障りで使いにくいと思う人が多いようです。
Rugirでは、入手したギターは、ビンテージで手を入れたくないもの以外はリアUPもトーンが効くようにしています。作業は簡単で、ミドルPUのセレクターとトーンを繋いでいる端子と、その横のリア用端子を短い線でつなぐだけです。ミドル用配線材の長く剥いて、2つの端子にわたるようにする方法もあります。
ストラトのコンデンサーは、1つを2つのポットで共有しているのがストックです。レオフェンダーさんは、コストダウンに徹底していますね。
しかしPUでコンデンサーの値を変えたいと思うときもあるでしょう。
その場合は、ギブソンのように、コンデンサーを2つ用意して、セレクターからの配線もフロント・リアとも同じつなぎ方にして、別のコンデンサーが使えるようにすることができます。例えばフロント用は0.047とし、リア用はもう少し籠らせるため0.06あたりを使うなど。ミドルをどちらにつなぐか迷うところですが、経験上はリアにつないだ方が使いやすいようです。友人のギターで実験してみました。
HSSのストラトの時は特に、2つにわけてリアトーンは0.022を使うのが理にかなっていると思います。
その場合のリアトーンで活用できるのが、GreaseBucket回路です。
*「グリースバケット」ってご存知ですか? | ポップ☆ギターズ
こちらが参考になります。難点は4.7Kの抵抗の入手方法ですが、ヤフオクで4.7K抵抗で検索すると、10本小分けで売っているものがあります。
なお、コンデンサーは直列につなぐと容量が半分になり(同じ容量の場合)、並列にすると容量が足される(倍になる)ので、これを利用してタップスイッチでコンデンサー容量切り替えができる改造もあります。手持ちのジェフベックモデルのトーンポットがプッシュプルに交換されていて、理由がわからなかったのですが中を開けてテスターで動きを確認してようやっと理解しました。でもあまり使いません(笑)。