先日PAFクローンをカスタムオーダーで制作致しましたが、たまたま中古ピックアップを入手した中に、アルニコのものが2つあったので、PAFクローン&ゲイリームーア仕様のものを制作中です。が、まさかのアセテートテープ切れ で少し停滞中。
ゲイリームーアが初期に使用したギターは、フロントピックアップがリワウンドされていて、その際にボビンの上下を逆に取り付けられ(両方ともネジ部が下側)、かつミックス時にフェイズアウトになるようになっていたそうです。しかしフェイズでも音が小さくならないように、出力や巻き数にかなり差がつけてあったそうです。
(ゲイリームーア仕様のPUを制作しているビルダーのホームページより)
それでいままで2セットゲイリームーア仕様のHBを制作しましたが、両方ともセラミック磁石だったので、本物より少し出力が大きかったですね。
今回はできるだけ忠実に再現しつつ、若干の味付けはしてあります。
前の記事に書いたように、ピックアップの出力は最終的にはボビンの大きさに物理的に制限されます。PE42で巻くと、5KΩ程度までが上限ですが、上下ボビンの差をもう少しつけるために、フラット側ボビンのボアアップをして、巻き数を増やす余地を稼いでいます。先日のPAFクローンはそこまで差をつけていないと、オリジナルに忠実にボアアップはしていません。またフロントは中音を豊かにするため若干のスタガードにしています。
できあがったら、いつものメイビスでの試奏動画をアップします。
追記 ここまで、来ました。あとはアセテートテープ待ち・・・。