65年製のストラト用リアピックアップの巻きなおしです。
同じ方から65年製のフロント・ミドルを預かっておりましたので、それらのデータを参照しながらバランスがとれるようにリアのレシピを決めて制作しました。
音的には低音がすごく出ています。リアも高音よりにならないように工夫していますが、ボビンやポールピースは触れないので、音出しまでどきどきでした。
レゾナントピークを低くするには、
・出力を上げる
・キャパシタンスを上げる
・より広いレンジで音を拾うようにする という方法がありますが、1.3番は今回使えないので、キャパシタンスを上げるようにしました。その方法として、ラッカーポッティングの実施+巻き方を極力イーブンにかつタイトに+ワックスポッティング深めとしました。通常のRugir製ストラトPUだと、大体50-90pF程度と低めに仕上げているのですが、今回は上記方法で140pFまでキャパシタンスを上げています。
音源を聞いて頂くとわかると思いますが、リアの低音側もフロント・ミドルとあまり変わらず出ていると思います。音はやはりちょっと若い感じがしますね。でも成功だったと思います。
同じくpre-CBS期のPUの再現を狙ったものを制作してみましたので、比較してみてください。音の切れ刃オリジナルの方が上のように思いますが、悪くないかなと思います。