クルーズマニアックサウンドのテレキャスタータイプのPUの交換をしました。
元のPUの低音側がぼやける感じなのを改善したいとのことで、かつ高音が煌びやかすぎず、HM/HRの分厚いサウンドを出したいとのご要望です。
マホボディー、メープルネック、ローズ指板と比較的柔らかな音の傾向でしたので、硬めにしつつ、硬すぎないようなレシピにしてあります。リアPUのPPピッチはFスペースにしてあります。
フロント5H/7.8K、リア5.5H/8.8K、キャパシタンスは60pFくらいと低いです。
少しタイト目でスキャッター度合いは低め、PE42のワイヤーを使い、ワックスではなくセラックニス含侵にしてあります。ワニスよりもセラックの方が粘度が低いので、ワックスよりも浅く、ワニスよりも深くポッティングしたいときにこのやり方を使っています。今回はポッティングを深くすると、音が吸われる感じになりそうだったので、残響を少し強めています。
こちらがオリジナルPUの音源です。ハムになっています。
交換後はこちら。途中でシングルに切り替えています。
フェンダーのツイードチャンプとマーシャルのJTM60で弾いていますがキャラがかなり違います。また今回はBD2を使っていますが、こちらの方がいつも使っている個人作のものよりも少し柔らかい音がします。
リード線は4芯で、トーンポットがプッシュプッシュのタップになっています。
線の色がオリジナルと違うので、取り外した線のところへ新しいPUの線を取り付ける方法で、間違わないようにしています。