新しいボビン材シリーズで、今度は2㎜のベークライトです。
ベークライトはフェノール樹脂で繊維(紙や麻)を固めたもので、基盤によく使われていました。ちょっと欠けやすい(貝殻状のかけ)のですが、柔らか目で切りやすいのと、耐熱性が高いのでポッティングに気を使わなくても済むことがいいです。今回はテストで120度くらいのワックスにポッティングしましたが変形もなく問題ありませんでした。熱硬化性(カイデックスは熱可塑性)ですし。
それで音なんですが、バルカンファイバーが紙を加硫して固めていて吸音性があるのに対し、ベークライトはバルカンより硬く、残響感があり、少しリッチな音になるようです。今回ポッティングは高音で深めになっているのですが、ハーフポットくらいの感じがします。G10は1㎜と薄いかったこととベークライトより硬いことから、反響がある音だけ強めでしたが、ベークライトは全体的に反響があり、良い感じです。タイトな音を狙わない場合はこちらの方が良いかもしれません。
次のワイドレンジHBのボビンは(ボビンだけ市販品がなかったです)ベークライトで行こうかと考えています。オリジナルのWRHBが載ったテレキャスカスタムを持っていますが、結構残響感が強いですので。
写真だと端に白く削りカスがありますが、最後にキチンと落としたので、全体茶色です。カラバリが黒と茶しかないのが惜しいです。
ヤフオクに出品しています。通常のストラトせっとより少しお安くしております。
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