Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

FODERA BASSピックアップまき直し Rugir Pickups

お預かりしたFODERAのベースのピックアップまき直ししました。

出力が弱いということで、出力アップと高音よりにタイトな感じにしています。

これは2つのボビンをパラレルで接続してあるので、出力はシリーズ接続よりもかなり低くなります。一方ハムキャンセル効果は少なくなるので、シングルっぽい音になります。好みの問題ですね。

元は上下6Hくらいで同じ出力だったのを、下10H、上ボビン7.7Hに上げています。

使ったワイヤーはプレーンエナメルのAWG43で、42よりもほそいので、1.3倍くらい巻けます。元は4芯シールドでしたが、高音を削るのでベルデンAWG30の2本撚りの自作線×4本+アース線(裏のスチールプレートから取っています。気休め程度です)を緩く編んでいます(ホットとコールドをよるとシールド効果があります)。

その他磁石のトップの鋭角加工、キャパシタンスが低くなる巻き方、深めのポッティング+出音タイト化をしているので、かなり金属的な(弦高が低くて叩いてますが)音になっています。4弦と弾き比べていますが、音圧が高い感じがします。

https://youtu.be/o_wfKbb1u2U

しかしFODERAのネックは薄いですね。Ibanezくらい薄いです。4弦の2/3くらいの感じがします。弦を張ると順ぞりするくらいですので、緩い時は弦がフレットに触れています。きっとピックで横に弾くのでしょうね。

ちなみにPUは弦の縦振幅を拾う(弦とPUの相対位置の変化が電流を生じさせる)ので、音を大きくするには縦に弾いた方が大きくなります。逆アングルピックの音が大きいのはアップで弦を下から引っ掛けて弾くからではないか? と思っています。個人の感想です。