Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

P90タイプ音源 Rugir Pickups

ギラ感のある音というリクエストで制作していましたP90タイプの音源です。

https://youtu.be/xAQHzociP1E

ギブソンのデータだと10,000ターンで8KΩとなってますが、こちらは8100ターン・8550ターンで、それぞれ7KΩ、7.5KΩと低ターン・低抵抗値となってます。

手巻きの方がインダクタンスが大きい傾向なので、ヘンリー値はそれほど変わらないと思います。そうなると、巻き数が少ない分ノイズが減って高音よりになります。

またワイヤーはプレーンエナメルではなくヘビーフォームバーのAWG42を使用しています。被覆が厚い方が低音側による筈ですが、その分ワイヤーとワイヤーの間に隙間ができるので、高音よりになります。そのせいかHFBの方が音が明るいという評価のようです。

リード線はベルデンの8502で、クロスワイヤーより少し高音よりの時に使っています。

P90にしては高音の鈴鳴り感が出ています。

今回のヘンリー値は4.8Hと5.3Hで、この値はストラトの通常の2.7H近辺と比べると数値比の二乗で2.5倍くらいになるのですが、感覚的には1.5倍くらいの音の大きさと思います。

Powered by Laceの新品が手元にあったのでそれをまき直し、磁石はアルニコ4のインチサイズを2枚x2個使っています。アルニコ5のミリサイズを用意したのですが、微妙な幅の差でカバーに入らず、4のインチサイズを使用しています。少し柔らか目の音で、今回のレシピには硬すぎずであっていたかなと思いました。

こちらは少し前に制作したP90タイプです。

違いがあるでしょうか?

https://youtu.be/TXqp-GrosBY