Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

テレフロントPU カバー有り無しの比較音源 Rugir Pickups

テレキャスター用のフロント+リア(ハムバッカー)のセットと、フロントのみ(ゴールド)のオーダーをいただきました。
セットの方はツイードスペシャルという、カバーに切れ目を入れてそこをフェンダーアンプ用のクロスで塞いだものにしてあります。ゴールドの方はフルカバードです。

切れ目を入れてあるのは、迷走電流(eddy current loss)による出力低下と籠りを防ぐためです。

カバー以外のレシピはほぼ同じで、インダクタンス・抵抗値は3.7H/7.9KΩです。

搭載しているギターが異なるのですが、同じアンプのボリュームでも音の大きさが異なるのがわかると思います。またかなり高音よりになっています。

https://youtu.be/-FDeTbwl8Ww

ハムの方は、HFV42を使用し抜け感を出しつつ、5.4Hと少し出力高め・キャパシタンス多めにして高音を抑え気味にしてあります。残響は少し多めのセラックニス含浸です。

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この動画のあと、ゴールドとツイードを入れ替えて、同じギターで別の動画も撮りました。PUの高さが厳密には違いますが、音の高さの違いは明確だと思います。

こちらになります。

一晩通電しておいたので、音が少しこなれて、6弦と5弦の音の差はかなり少なくなりました。1弦はまだ差があるので、取り外したあとに調整してから発送します。
 
出来立てのピックアップは高音が出にくい傾向にあります。しばらく使っていると音が変化しますので、1週間くらい様子を見てみてください。びっくりするくらい変わったという方も居られます。またPUに適したギターやアンプのセッティングにしたことも一因かもしれません。