Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

財布作りました RugirPickups

ピックアップと関係ないですが(少し関係ありますが)、頼まれて財布を作りました。

青い牛革で、蝋引きのイタリア製のものを使っています。イギリス製だとブライドルレザーと言われますが、イタリアのためか、蝋引きで売っていました。

革の面積は「デシ」と言われる10cmx10cmを単位として計算されます。

この革は「半裁」という牛半分分だったのですが、切り売り有りだったので、大体150デシくらいに切ってもらいました。

大半は自分の鞄に使うつもりですが、一部財布で使いました。

財布のような小物は「型」が命で、ちゃんとしたものを作るにはまず型紙を作って各所のおさまりを確認し、それからプロトタイプを作って寸法を確認してから型を修正して、初めてまともなものができます。が、今回は手を抜いて、寸法を決めてからすぐに革を切り出し、細かい寸法は縫いながら調整してそのまま完成させています。型は作らなかったです。売り物ではないのでできることですね。

リクエストは、カード入れからカードが零れ落ちないこと、でしたので、カードが抜けない方向にカード入れを作っています。あとは小銭入れを付ける でしたので、このような構造になりました。

一番時間がかかったのはカード入れを含めた一番内側の部分で、これで1日ほど。残りの部分はあと1日くらいで作っています。

縫い穴はすべて手で開けて、オール手縫いで制作しています。縫い精度を出すために、表革・縫い合わせる革それぞれ別々に穴を開けているので、一番多い箇所で、1辺縫うために3回分穴を目打ちで開けています。手で開けていることと厚みが違うところがあるので、縫い目は少し蛇行しています。

高さ100mmx長さ200mm(内側)です。外側は内径差で長くなるので220mm、仕切りは210mm長さで設定しています。当初は内側210mmでしたが小銭入れ部分の寸法を10mm切ったので、少し短くなりました。

表側はターコイズのワックスレザー、内側は0.5mmの牛革を使っています。

最後の注文者のイニシャルをアワビ貝で作って貼り付けました。

これを作るため今週はPU制作を控えていました。

ジャズマスターが終わり、次はギブソンサンダーバード5弦ベースで、PUカバーなどの入荷待ちです。日本には到着しているのであと数日で届くでしょう。

オーダーお受けしますので、artbrains1966@gmail.com までご連絡ください。