オーダー頂きましたテレキャスセットの音源です。
お任せ的なオーダーでしたので、フロントの出音の好みだけ確認させていただき、あとは当方のスタンダードなレシピで制作しました。
フロントは籠りがちではなく明るめということでしたので、シングルフォームバーで少し出力控えめでスキャッター度合い多めで巻いています。リアはそこそこTWANGYな感じです。リード線はクリアで明るめを狙って、銀入りのビンテージ線を使っています。
50年代的にRWRPにはしていません。S上のCCW巻きです。
ワイヤーの固定はワニスとセラックニス含浸で甘くしてあり、残響多めのリッチな感じにしてありますが、歪み多めやホローボディーの場合はハウリングが多くなるので、そのようなギターに搭載する場合は追加でワックスポッティングします。確認待ちです。
ちなみに使用するワックスは蜜蝋100％の未精製のもので、少し溶ける温度がパラフィンより低いので扱いやすいです。普通はコスト削減でパラフィン（工業蝋）と混ぜますが、当方ではそこまでの数を作っていないので蜜蝋100％をヒーターで溶かして浸しています。デフォルトで搭載されているPUは真空引きしてがちがちに固めていますが（品質の安定のためには正解）、リプレースPUで高いものは表面だけ固めてあったりとポッティング度合いを調整しているようですね。Rugir Pickupsではワックスポッティングでもレシピにより深め浅めの調整をしたり、ワックスではなくワニスを使ったりと変えています。ワニスは秋葉原に行った時にオヤイデさんで買っています。
