リッケンバッカー4003言わずとしれた名器ですが、リア断線の巻きなおしを依頼されました。
かなり特殊な構造で、前の記事の通りに、ボビンにねじ込んだネジにワイヤー端をハンダして、ボビンの外側でリード線をそのネジのお尻にはんだ付けする というものでした。それは切れやすそうですね。
今回巻きなおしにあたり、そこは改善したかったのでご了解を得てギブソンPAFの巻きはじめ処理と同様のものに変更しました。
ワイヤーを写真の黒いケーブルにはんだ付けし、ボビンの穴から端を外に引き出しています。ケーブルはこの後テープでボビンの芯に留めています。
巻きはUEW0.05㎜(ほぼAWG44)で行いました。
巻き終えたものがこちらです。上に映っているのは使っているビンテージハンダです。
オリジナルは1芯シールドリード線を使っていたようですが、今回はベルデンの2芯シールドを使用しています。写真右側の端子でボビンからのコールドとリード線を中継しています。左側の留め具で赤のリード線を固定して、ぶらぶら動いてもハンダしてある方への影響がいかない様にしています。
難点は搭載して音を確認するベースがないことです。さすがに全種類のギター・ベースは揃えられません。
巻きなおしも行っておりますのでお気軽にお問合せください。
artbrains1966@gmail.com までお待ちしています。