48㎜と50㎜ピッチの古い日本製のピックアップの再現ということで、制作しました。
48㎜は以前のもののまき直しです。普通ですとネジはボビンにねじ込んであり、裏のバーには差し込んであるだけで、実は接触していないPPもあるのですが、これはバーにネジが切ってあり、そこにねじ込んでとめているので、確実に磁力が伝わるようになっています。また磁石はアルニコのラフキャストバーという仕様になっていました。表面が白く塗ってあったので剥がしてから、表裏を逆にしてきれいな面が上になるようにしてあります。今回のリクエストはフロント柔らか目、リアははっきりというものでした。
柔らか目というか中音よりにするには、上下ボビンの巻き数差を少なくすれば良いのですが、差が小さすぎてもこもり気味の音になります。ですので、巻き数差はある程度保ちつつ、フロントの下ボビンとリアの上ボビンの巻き数差を少なくして、ミックスポジションが中音よりになるようにしてみました。普通フロント・ミックス・リアの順に音が高音よりになりますが、これはミックス・フロント・リアの順になっています。
ポッティング（というかワイヤーの固定）は、フロントはワニスを表面に塗った程度で軽めに、リアはセラックニスの含侵で少し硬めにしてあります。
