ピックアップの巻き方としては整列とランダムの2つがあります。
整列というのは機械できっちり1巻きづつ揃えて巻くタイプ。大部分の廉価版中国製PUはこの巻き方ですね。
ランダムは1巻き分のワイヤー太さよりもトラバース(ワイヤーの横方向の動き、例えば手で動かす場合の移動距離)が大きいので、線と線がクロスする巻き方になります。
ランダムの中でも、ずっと同じランダム加減で巻くのと、巻いている途中でランダム加減が変わるものがあります。一定の速度で巻いていて途中でトラバース速度を変えればランダムのランダムになります。
それでランダム度合いをRugirと機械巻き手ガイドの場合とで比較してみました。
Rugirでは手回し機を使っているので、巻き速度は400RPMくらいです。早回しで600RPM、遅い時は止まりそうなくらいです。
トラバース1往復は大体16回転くらいになっています。
一方機械巻きの場合、8000ターンを5分で巻くとして、1600RPMになります。
1秒間で1往復トラバースするとして、大体260回転くらいになります。
16:260≒16倍くらい、Rugirの方がスキャッター度が高いという計算結果となります。
スキャッター度が高いとワイヤー間の隙間が大きくなり、巻きは甘めになります。全般的な傾向として、キャパシタンスが低くなり、出音はタイトよりルーズな感じが強くなります。そのあたりはトラバース速度を遅くしたり速くしたり、テンションを高めにしたり、ポッティング後の押さえを強くしたりして、イメージに寄せていく感じです。
でも回している左肩は痛くなりそうです。