1本にシングルスタック、シングル、ハムを載せた、ジャンルを問わない1本というコンセプトのギターです。それぞれのノイズレベルを比べてみてください。
Rugir Pickupsのシングルスタックは、上と下のボビンの巻き数が極端に違い、上が8000～10,000ターン、下は2000ターン程度にしてあります。
これは、出力を稼ぐために上ボビンはそのままの高さ一杯を使いたかったことと、シングルらしい芯のある音を残したかったためです。従いハムキャンセル効果はハムバッカーに比べて小さいのですが、それなりにあります。
リアはワイドレンジハムバッカーで、ポールピースにネジが切ってあり高さ調整できるマグネットになっているものです。オリジナルはCuNiFeという銅・ニッケル・フェライトの合金で靭性が高くてネジが切れるものですが、この材料は入手できないのでアルニコ５のロッド磁石に手作業で螺旋を切っています。ですのでピッチが大きくてちょっと回すと大きく高さが変わります。上下それぞれ3本づつネジ式で、残りはネジがない固定タイプのアルニコです。カバーの穴は半分アバロンシェルインレイで塞いでいます。
