Rugir Pickups’s blog

手巻きピックアップビルダーの制作解説などギター関連ブログ

スティングレー制作中 Rugir Pickups

現在スティングレー用ベースPU手巻き中です。

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購入したものは2.6H/5Kと、プリアンプで増幅すること前提の低出力でしたが、他のリプレース用を見るともっと高出力なので、出力上げてみました。

また上と下で出力差をつけて若干ワイドレンジに振っています。

上BBN ヘビーフォームバー AWG43使用。4.8H、8K、6400ターン

下BBN プレーンエナメル AWG42使用。4.2H、6K、6400ターン

同じターン数でもインダクタンスが異なるのがわかります。

線径、ターン数、インダクタンスの相関グラフが次のものです。

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裸線径が細い方がインダクタンスが高いです。また増加率は二次曲線であることがわかります。載せてませんが抵抗値はほぼリニアに上がります。

実は被膜を含めた線径はこの2つでほぼ変わりません。( )内裸線径

HFB43 0.0025-27インチ (0.0021-22)

PE42  0.0026-28インチ (0.0024-25) 

字が小さいですが、スプールの上に印刷してあります。

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インダクタンスを変えつつ巻きの太さを同程度にしたかったので、被覆の種類が異なるものを選びました。

ボビンの大きさには限りがあるので、その中で狙ったインダクタンスや巻き形状に寄せるべく、線径や被覆種類、ターン数、複数の線径の繋ぎ合わせを考えてレシピに仕上げます。