以前ネック折れを補修したフライングVを出品しました。
折れ部はメイプルで埋木しているので、補強はバッチリです。
大概補修部分が再度折れることはなく、その近傍が折れることがほとんどです。
折れを接着だけで直すと、接着した隣の年輪に沿って折れることが良くあります。
その点埋木だと複数の年輪をまたいで接着するので、ネック全体の補強になります。
補強後の強度は、折れ部より下側のネックと埋木の接着面積によるので、「栓」の埋木よりも四角い柱状の方が強度が高いです。なおかつ、工房系でよくあるルーターで垂直に溝を掘るのではなく、少し斜めに角度をつけて手作業で溝を掘っているので、接着剤の固定強度以外にネックそのものも荷重に対抗するようになっており、更に強度は上がっています。わかりにくいですね。
傷は多いですが音は良いですよ。お買い得です。変形ギターはこれだけなので手元に置いていたのですが、「一度に弾けるのは1本でしょう」という家庭内圧力により手放します。
ケースのカギは壊れており、ナンバーを探すのに000から600まで600通りは試したのですが、そこで挫折しました。あと333通りです。